JR予土線圏域の明日を考える会
全国的に少子・高齢化が進んでいますが、特に四国の西南地域は少子・高齢化とともに過疎化が進んでおり、深刻な事態となっています。
予土線は、大正3年(1914年)に開業しており、開業105年を迎えるJR四国の路線の中では最も歴史の古い路線の一つで、文化遺産的な価値もあり、そして、何より、当初は地元有志が力を合わせて作った貴重な鉄道です。
先般、JR四国が公表した路線別収支によると、その予土線が最も収支が悪いとされており、現在の状態での存続が危ぶまれる状況となっていますが、鉄道は地域の活性化にとって重要なインフラであり、特に高齢化、過疎化が進む四国西南地域にとってはなくてはならない資源です。
このようななか、愛媛、高知両県の関係自治体主導で予土線の利用促進のための協議会が設立されて検討が進められているところですが、行政だけにお任せするのではなく、鉄道の必要性とその存続について、沿線に住む、あるいは沿線に関係する私たちが声を上げ、行政と連携、協力しながら、JR四国や関係者にその思いを届けるとともに、自分たちも自らできることはしていく必要があると思います。
予土線圏域には、上流の滑床渓谷をはじめ四万十川流域の景観、さらにはそれを活かしたサイクリングをはじめとするアウトドアスポーツなどの観光資源、様々な農水産物、森林などまだまだ活用できる資源があります。また、地域医療など圏域として取り組む必要がある課題もたくさんあります。
そこで、予土線の利用促進に限定するのではなく、それらの資源の活用を含め、様々な場面で予土線圏域がどうしたら活性化していくのかをみんなで考え、そのなかで予土線の活用を図っていくため、JR予土線圏域の明日を考える会を設立することといたしました。
この活動は、愛媛、高知両県の予土線圏域に住んでいる方や圏域出身者の方だけではなく広く活動をご支援いただける方にもご参加いただきたいと考えています。
これから、行政と連携協力しながら予土線圏域の活性化について考え、そして実践していきたいと思っていますので、できるだけたくさんの皆さんが趣旨に賛同いただき、ご参加くださいますようお願いします。